住民主体・住民参加のまちづくりに関する研究
研究室として実際に支援しているまちづくりを事例としつつ、住民主体のまちづくりのあり方について分析、考察を行う。まちづくり協議会や市民会議等の組織運営のあり方や行政の支援方策、活動の展開手法など、まちづくりの進捗に必要な要素を総合的に分析する。
21世紀型社会環境システムに関する研究
情報通信技術の進化は今や社会システムを大きく変革させようとしている。上下関係を基本としたツリー型システムから水平関係を基本としたネットワーク型システムへの転換、制度による近代社会システムからコミュニケーションによるポスト近代社会システムへの変化、など、これからの社会システムはどのような方向に向かいつつあるのか、また、新たな社会システムを構築するために必要な要件は何か、について分析、考察を行う。協働・共創のシステム構築をめざした研究である。
環境デザイン・景観形成に関する研究
地域性の尊重や環境共生、生活行動への適応などを原則として、環境デザインや景観形成、空間設計の評価やデザイン・設計・計画手法について研究する。具体的には、都市景観計画の策定や運用、オープンスペースや外構空間のデザイン、街並みの形成、歴史的環境の保全、道路空間や河川空間など公共空間のデザイン、などについて分析、考察を行う。
地域商業の活性化と展望に関する研究
商業環境の変化、とくに近年の情報化の進展による商業を取り巻く状況の変化は、地域商業の存続基盤を揺るがしている。こうしたなかで、地域商業の社会的役割を再評価し、地域社会における地域商業の展開方策について研究を行う。具体的には高齢者や障害者といった弱者への生活サービスや地域文化の創造といった地域社会への貢献の現状と可能性について検討する。
コミュニティビジネスのあり方に関する研究
地域に根ざし地域貢献によって業を営む形態として、近年コミュニティビジネスが注目を浴びている。コミュニティビジネスには、情報通信機器を用いたSOHOや地域介護サービス、まちづくりNPOなど、さまざまな内容があるが、こうしたコミュニティビジネスの現状をあきらかにするとともに、将来展望について分析、考察を行う。
福祉のまちづくりに関する研究
地域に暮らすすべての人々が人間らしくいきいきと幸せに暮らせるためには、まちや環境はどのようにあるべきか、について分析、考察を行う。福祉は介護という観点に結びつきやすいが、本研究室では、福祉とは本来人々がしあわせに暮らすことであるといった広義の福祉の視点にたって、人にやさしい生活に視点を置いたまちづくりのあり方について考察を行う。
環境共生型都市計画のあり方に関する研究
20世紀がわれわれの社会にもたらした大きな課題が環境問題である。21世紀の社会を考えたとき、それは必然的に環境との共生を視野に入れることになる。人間活動と環境がいかに共存共栄できるか、に視点を置いて、都市計画やまちづくりのあり方について評価、分析を行う。自動車依存の都市計画の見直しや生態系に配慮したまちづくりのあり方などが具体的なテーマである。